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第23回講演会「食と健康をまなぶ会 2023」VOL.1

食と健康を学ぶ会 第23回 講演会
食と健康をまなぶ会 2023 VOL.1

日時:令和5年6月4日(日) 15:00~17:00

会場:高知県ふくし交流プラザ 研修室D

★ 1回の講座で3つ学べる!ふだん身近に聞けない食や健康のお話 2023年度 第1弾 ★

司会進行 南国生活技術研究所代表、食と健康を学ぶ会理事 黒笹 慈幾 (食と健康を学ぶ会の紹介)

在宅療養を支える(その2)~訪問看護における食事・栄養支援の実際と多職種連携~

高知在宅ケア支援センター統括管理者 安岡しずか

訪問看護で関わる中での食事・栄養への支援の実際と、在宅における多職種との連携について3つの事例を交えてくわしく話していただきました。24時間365日対応されている看護師さん。食事においては、例えば認知症の方にはデイサービスにつなげて孤食を少なくするようにするとか、褥瘡(じょくそう)=床ずれの方には単に処置だけでなく、栄養もしっかりとってもらって治癒を促進する等、きめ細かい改善や提案と多職種との連携によって一人ひとりの生活の質(QOL)のために尽力されていることがよく分かりました。高知県訪問看護総合支援センターが立ち上がり、訪問看護や在宅医療・在宅介護についての相談ができるそうです。詳しくはホームページをご覧ください。

「医師の選ぶ医学的に楽な死に方」 南国中央病院院長 宮本 寛

人が亡くなる時、その時の状態によってどんなふうに亡くなるかは個々に違いますが、最終段階の医療・ケアはどうしてもらうか、どうしたいのかを話し合っておきましょう(=人生会議)というお話でした。そもそも脳血管疾患や認知症などで口からおいしく食べることができなくなり、いよいよ覚悟をしないといけないとなった時にどうするか。栄養の入れ方も末梢点滴から胃ろうなどいろいろあります。そして人工的に水分や栄養補給をしないという選択もあります。諸外国では何もしないという選択が最期の段階の苦痛が少なくてすむということも言われているようです。その辺を話し合っておく(人生会議を行う)ことで、終末期における患者の希望が尊重され、遺族が後になって辛い、しんどい思いをすることが減るということが、よく分かりました。最近のお医者さん自身の意識もどんどん変わってきているようです。

身近な食品で健康づくり(その4)~具体的な機能性表示食品の紹介~   高知大学理事・副学長 受田浩之

最近スーパーなどで買い物をする際、機能性表示食品と書かれている食品をよく見ます。なんと機能性表示食品は現在6000アイテムにものぼるそうです。トクホ(特定保健用食品)は事前個別許可制度で、ヒト試験が必須、加工食品のみですが、機能性表示食品は、事後チェック制度を導入、文献評価も認めている、表示ルールを作成、生鮮食品でも表示が可能…となっていて届出がしやすいこともあり、ここ最近圧倒的に届け出数が増えているそうです。バナナやトマト、高知県でいうとメロンやなすなど生鮮食品でも機能性表示をしているものが多いのには驚きました。機能性表示食品がどこまで認知されているのか、消費者庁では平成28年度から調査をしているそうですが、まだまだトクホと機能性表示食品の違いを理解していない方が多いようです。毎日の食事で口に入れるものがいったいどういうものなのか、消費者はもっと関心を持って賢くなりたいですね。なかなか自分でここまで調べてまでは知り得ることがない情報なので、参加された方もとても勉強になったと思います。

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