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第22回講演会 終了しました!

第22回講演会 終了しました!
食と健康を学ぶ会の理事がお届けする「食」と「健康」に関する短編講座。
毎回少しずつですが、参加者の顔も新しい方が増えています。参加者は少人数ですが、今の感じがちょうど良いように思います。今回は宮本先生がZoomでの講演で、松浦先生と受田先生は会場で講演だったので、慣れないセッティングでバタバタしましたが、ゆくゆくはオンラインで聴講もできるように、ハイブリッド開催も目指したいなと思います。

★身近な食品で健康づくり(その3)~機能性表示食品の紹介とトクホの比較~ 受田副理事長

トクホ(特定保健用食品)は個別許可型で、国による有効性と安全性の審査を受けて消費者庁の許可を得ている食品で、疾病リスク低減の表示をしてもよいものをいうそうです。
また、機能性表示食品は、届出制で国による審査はないですが、事業者の責任において安全性・機能性に関する資料などを消費者庁に届け出している食品で、科学的根拠に基づいた機能性が表示された食品をいうそうです。
今回は、その機能性表示食品について、その食品の利用のポイントやラベルにどのようなことが書かれていてそれがどういう意味なのかなど、くわしく話していただきました。ほんと知らないことばかり。こういう機会でないとなかなか聞けない話だなとつくづく思います。

★病気と食生活 (その3) ~がんの治療後の食事について~ 松浦理事長

がんの治療後の食事について、特に消化器のがんについてお話いただきました。
胃がんや大腸がんなどになった時、その部位を切除することがありますが、それによってどのような障害が起きてどのような後遺症が出てくるか、またその際の食事のとり方などについてくわしく話していただきました。
体力を維持するためには、基本は、バランスのよい食事をゆっくりと取ること。しかし、「がんばって食べよう」と思うあまり、食べることがつらくなってしまうこともあるかもしれません。病気になると、心配や不安、生活環境の変化、手術による後遺症や治療による副作用など、さまざまな要因によって食欲は低下します。病院の先生から食事について特別な指示がある場合以外は、無理をしないで体の調子やおなかの具合に合わせて、食べられるものから食べるようにすることが大切だそうです。

★~高齢者に多い「誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)」についてくわしく学ぶ~ 宮本副理事長

嚥下(えんげ)=飲み込みは、大脳が働いて飲み込むということにつながります。嚥下がスムーズにいくためには、大脳の活性化が重要で、筋肉の収縮の情報が大事。したがって「しっかり体を動かすこと」が嚥下(飲み込み)にも関係するそうです。
いろいろなことに興味をもって刺激を受けることが大脳を刺激する。飲み込みの衰えは、単に喉の周りの筋肉の衰えではないそうです。また、嚥下機能障害を起こしやすい状態は、脳梗塞や脳血管障害のほか、認知症、歯のかみ合わせの障害、薬の副作用などで起こり、何度も誤嚥性肺炎を起こす方もおられるようです。そうならないために、普段から口腔内のケアや栄養をしっかりとる、運動をする、口の体操や定期的な歯科検診も大事ということを学びました。

いずれにしても「食べる」ということについて、その食品に含まれるものや、毎日の食事、そして日々の生活が、一人ひとりの健康につながっていくことをたくさん学べた一日になりました。

次回はまだ未定ですが、今後もこのような講演会を続けていきたいと思っております。
食と健康を学ぶ会では、応援してくださる会員さんを募集しています。詳しくは当NPOのホームページをご覧ください。

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